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【簡単】消化管とはなに?【解剖・構造・役割を解説】

こんにちは、臨床工学技士の秋元です。

今回は、消化管の構造をわかりやすくまとめてみました。

十二指腸ってどこだっけ?とか、横行結腸って腸の部分のどこだっけ?といった人には役立つ記事になっていると思います。

消化管とはなに?

消化管は、口腔から肛門までつながる1本の管である。

引用:病気がみえる vol.1 循環器.MEDIC MEDIA. 第5版 p2

消化管とは、以下のように口から肛門までつながっている、全長約9mの1本の管です。

消化管(全長約9m)
  • 口腔→咽頭→食道→胃→小腸(十二指腸→空腸→回腸)→大腸(盲腸→結腸→直腸)→肛門

ちなみに消化とは、食べ物を体内に吸収しやすくするために細かく分解してやることです。

消化管を覚えるのに苦労している人は、1本の管にして覚えると定着しやすいです。

消化管の詳しい解剖

もう少し詳しく消化管のそれぞれの部位を細かく分けると、上の画像のようになります。

口腔

口腔で食べ物を咀嚼し、唾液腺に含まれるα-アミラーゼによってデンプンなどの糖質を消化します。

唾液の中にはα-アミラーゼや死亡の消化酵素であるリパーゼが含まれていますが、これらの消化作用はそれほど大きくはありません。

食道

食道は、蠕動運動によって食物を胃へと運びます。その全長は約25cmです。

食道と胃の境界部には噴門が、胃と十二指腸との境界部には幽門があります。

噴門より上部を胃底部、噴門から胃角までを胃体部、胃角より下部を前庭部といいます。

口の中にはたくさんの細菌がいますが、それをごくんと飲み込んでも、胃酸で口の中の細菌の大部分は死んでしまいます。ですので、胃袋には1mLあたり1000個くらいの細菌しかいません。ちなみに、腸内細菌の大部分が生息している大腸には、1mLあたり1兆個もの細菌がいるといわれています。
胃からは胃液が分泌されます。胃液の主成分は塩酸(胃酸)、ペプシノゲン、粘液、水溶液です。塩酸(胃酸)の働きとしては、微生物の殺菌、鉄を小腸で吸収しやすくする(Fe3+→Fe2+にする)、タンパク分解酵素であるペプシノゲンをペプシンにするといったものがあります。

小腸【十二指腸・空腸・回腸】

  1. 十二指腸
    →膵液+胆汁で食べ物を消化
  2. 空腸
    →消化+栄養素の吸収
  3. 回腸
    →消化+栄養素の吸収

小腸は、解剖学的にいうと、「十二指腸」「空腸」「回腸」の3つの部位に分けられていて、これらを総称して小腸と呼んでいます。

この小腸において、食べ物の消化と吸収の大半を担っています。

十二指腸では、膵液や胆汁を混ぜて消化しやすくしています。

十二指腸には膵臓につながる穴があって、ここをファーター乳頭といいます。このファーター乳頭を通して、膵臓から十二指腸に消化酵素が十二指腸に分泌されています。

十二指腸の名前の由来は、人間の指12本分程度(約25cm)であることに由来しています。
小腸は食べ物の消化・吸収を行うために非常に重要です。なお、小腸で働いている消化酵素は膵臓で生成されています。
膵臓から生成・分泌される膵液には、三大栄養素のすべてを消化できる酵素(膵アミラーゼ、トリプシン、キモトリプシン、膵リパーゼ、ヌクレアーゼ)が含まれています。

空腸と回腸を合わせた長さは約6mで腹腔内を著しく蛇行しています。前半の2/5を空腸、後半の3/5を回腸といい、この空腸と回腸に明確に解剖学的な境界はありませんが、空調のほうがやや太く、厚い壁をもっています。

空腸と回腸の役割としては、消化と吸収をおこなうための器官で、粘膜には栄養分を吸収するための細胞があります。

なお、小腸の粘膜部分には、絨毛、微絨毛、小腸上皮細胞といった、小腸の重要なものがつまっています。

ちなみに、栄養素を吸収しているのは微絨毛と小腸上皮細胞です。

吸収場所が2つあるのは、「糖質・タンパク質」と「脂質」とでは吸収する場所が違うからです。

空腸からはアルカリ性の消化液である腸液が分泌されます。この腸液には、いくつかの消化酵素(エレプシン、リパーゼ、ヌクレアーゼ)が含まれていて、これまでのいくつかの段階で消化されてきて、残っているものを消化する働きがあります。

大腸

大腸
  1. 盲腸
  2. 結腸
  3. 直腸

大腸は、全長が約1.6mの管で、盲腸・結腸・直腸の3つに大きく分けられます。

虫垂は盲腸から垂れ下がった器官です。長さは5cm程度で、右下腹部にあります。細菌感染によって虫垂炎が起こる場所でもあります。

小腸の回腸の末端は、腹腔の右側で盲腸につながっています。

回腸と盲腸の境界には、回盲弁があり、役割としては腸内容物の逆流防止としての働きがあります。

結腸はさらに、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S上結腸に分けられます。

結腸は大腸の大半を占めていて、長さでいうと約1.5mもあります。

大腸の主な働きは、小腸で吸収されなかった水分の吸収と便の形成です。

わずかにですが大腸でも栄養素を吸収しています。

消化管の構造【基本は4層構造】

引用一部改変:看護roo!【カンゴルー】

消化管壁の層構造は基本的に共通しており、粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜からなる。

引用:病気がみえる vol.1 循環器.MEDIC MEDIA. 第5版 p3

消化管は一部例外もありますが、基本的には4層構造になっています。

消化管の基本構造
  1. 粘膜
  2. 粘膜下層
  3. 筋層
  4. 漿膜

消化管の基本的な構造は、内側から「粘膜」「粘膜下層」「筋層」「漿膜」です。

なお、消化管の構造は、癌の進行度を評価するときに重要な指標となります。

例外として食道は漿膜がなく、疎水結合組織からなる外膜でおおわれています。

消化管の粘膜の役割

粘膜は、口腔から直腸まで続く、消化管のもっとも内側にある層です。

この粘膜では、食べ物を分解し、そして吸収しています。

ちなみに粘膜表面には絨毛と、その表面にさらに微絨毛があります。

消化管の筋層の役割

筋層には2種類あり、消化管の内側を取り巻くように走行する「輪走筋層」と消化管の軸と並行の向きに走行する「縦走筋層」があります。

この2種類の筋層、すなわち輪走筋層と縦走筋層が収縮と弛緩を繰り返して蠕動運動を起こし、食べ物を消化間の奥へと送っています。

それと同時に食べ物の攪拌もおこなっています。

消化管の漿膜の役割

漿膜は半透明のうすい膜で、漿液を分泌し、他の器官との摩擦を防いでいます。

消化管で栄養素を吸収する部位

三大栄養素の糖質、脂質、タンパク質を含む、栄養素のほとんどは小腸の十二指腸から空腸で吸収されます。

まとめ:消化管の解剖

本記事の内容をまとめます。

消化管とは、以下のように口から肛門までつながっている、全長約9mの1本の管です。

  • 口腔→咽頭→食道→胃→小腸(十二指腸→空腸→回腸)→大腸(盲腸→結腸→直腸)→肛門

十二指腸では、膵液や胆汁を混ぜて消化しやすくしています。

空腸と回腸を合わせた長さは約6mで腹腔内を著しく蛇行しています。前半の2/5を空腸、後半の3/5を回腸といい、この空腸と回腸に明確に解剖学的な境界はありませんが、空調のほうがやや太く、厚い壁をもっています。

空腸と回腸の役割としては『消化』と『吸収』をおこなうための器官で、粘膜には栄養分を吸収するための細胞があります。

なお、小腸の粘膜部分には、絨毛、微絨毛、小腸上皮細胞といった、小腸の重要なものがつまっています。

そして、栄養素を吸収しているのは『微絨毛』と『小腸上皮細胞』です。

吸収場所が2つあるのは、「糖質・タンパク質」と「脂質」とでは吸収する場所が違うからです。

最後に大腸についてです。

大腸は全長が約1.6mの管で、盲腸・結腸・直腸の3つに大きく分けられます。

虫垂は盲腸から垂れ下がった器官です。長さは5cm程度で、右下腹部にあります。細菌感染によって虫垂炎が起こる場所でもあります。

小腸の回腸の末端は、腹腔の右側で盲腸につながっています。

回腸と盲腸の境界には、回盲弁があり、役割としては腸内容物の逆流防止としての働きがあります。

大腸の主な働きは、小腸で吸収されなかった水分の吸収と便の形成です。

わずかにですが大腸でも栄養素を吸収しています。

 

というわけで今回は以上です。

消化管の解剖とその役割について簡単にまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。

 

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