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【簡単】小腸の絨毛と微絨毛の構造を解説してみた【図が多めです】

こんにちは、臨床工学技士の秋元です。

小腸には絨毛や微絨毛などがあることは知られていますが、その正確な構造というのは、なかなか把握している人は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、小腸の絨毛と微絨毛の構造を図を多用してわかりやすく解説します。

小腸の絨毛と微絨毛の構造

小腸の食べ物を通過する内腔は「輪状ひだ」とよばれるひだ状の構造があります。

このひだ状の構造によって、食べ物と接触する腸管の内腔の面積が大きくなっています。

小腸の表面の構造【粘膜・筋層・漿膜の3層構図】

上記の画像をみつつ、下記に小腸の構造の説明をします。

粘膜 ・輪状ひだがある。
粘膜下層 ・粘膜のすぐ下にある層で、粘膜と筋層を結びつけている。
・毛細血管やリンパ管、神経がある。
筋層 ・二重構造になっている(輪走筋+縦走筋)
・蠕動運動で食べ物を奥へ送る。
漿膜 ・サラサラとした漿液を出して、他の臓器との摩擦を防いでいる。

小腸の粘膜部分に「絨毛・微絨毛・小腸上皮細胞など」小腸の重要なものがつまっています。

小腸の絨毛の構造

それでは再度、小腸の全体図に戻ります。

上図のとおり、小腸の粘膜の上にトゲトゲとして生えているものが絨毛になります。

つまり、輪状ひだは絨毛という構造でできています。

なお、絨毛をつくっている細胞を粘膜上皮細胞といいます。

絨毛の周辺をさらに拡大します。

絨毛の合間合間には「腸陰窩(腸線)」があります(緑色のやつです)。

これではまだわかりにくいと思うので、絨毛1本のみを拡大します。

絨毛と微絨毛の構造

上の図が1本だけ拡大した絨毛です。

小腸の粘膜の上にトゲトゲとして生えているものが絨毛になります。つまり、輪状ひだは絨毛という構造があります。なお、絨毛をつくっている細胞を粘膜上皮細胞といいます。

絨毛の表面は小腸上皮細胞で覆われていて、その小腸上皮細胞の上に微絨毛がたくさん生えています。

ただし、微絨毛といっても細胞の表面に細かい毛があるわけではなく、細胞膜が毛のように伸びているものです。つまり、微絨毛は細胞膜の一部分です。

微絨毛は非常に細かく、電子顕微鏡でなければ観察できません。通常の光学顕微鏡では細胞の刷子(ブラシ)の縁取りのようにみえるため、ここを刷子縁(さっしえん)といいます。

イメージ的には、絨毛の表面にさらに細かい微絨毛が生えているといった感じです。
小腸上皮細胞の合間合間には「杯細胞」があります。

栄養素を吸収しているのは微絨毛と小腸上皮細胞です

栄養素を吸収している場所は、微絨毛と小腸上皮細胞です。

吸収場所が2つあるのは、「糖質・タンパク質」と「脂質」とでは吸収する場所が違うからです。

まとめ:小腸の絨毛と微絨毛の構造

小腸の食べ物を通過する内腔は「輪状ひだ」とよばれるひだ状の構造があります。

このひだ状の構造によって、食べ物と接触する腸管の内腔の面積が大きくなっています。

「輪状ひだ」を形成している粘膜の表面に絨毛が生えています。

小腸の粘膜の上にトゲトゲとして生えているものが絨毛になります。つまり、輪状ひだは絨毛という構造があります。なお、絨毛をつくっている細胞を粘膜上皮細胞といいます。

さらに、この絨毛の表面は「小腸上皮細胞」で覆われていて、小腸上皮細胞に「微絨毛」が生えています。

なお、栄養素を吸収している場所は、微絨毛と小腸上皮細胞です。

吸収場所が2つあるのは、「糖質・タンパク質」と「脂質」とでは吸収する場所が違うからです。

 

というわけで今回は小腸の絨毛と微絨毛の構造を図を多用してわかりやすく解説してみました。微妙にわかりにくい絨毛と微絨毛の違いがわかりましたでしょうか?
この記事が少しでも参考になったなら幸いです。

 

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