サラダ油の作り方を知ればどれだけ危険な油かがわかる!

サラダ油の作り方

こんにちは、臨床工学技士の秋元麻耶です。

スーパーなどでペッドボトルにボトリングされていて激安で売られているサラダ油を普段から使用していませんか?

この記事を読むと、大手製油メーカーで販売されているサラダ油などの作り方がわかり、その危険性も理解できると思います。

サラダ油の作り方を知れば危険さがわかる

筆頭は、大量生産されているサラダ油でしょう。

本来、植物油は低温でじっくり搾り取られるものでしたが、それだと時間もコストもかかります。

そこで植物油を大量生産できる方法が、編み出されました。

まず、原料となる油を高温で熱し、ヘキサンという溶剤を加えて、油を搾り取ります。(中略)

じつは、この高温処理の過程でも、シス型の不飽和脂肪酸が、トランス脂肪酸に変性してしまうのです。(中略)

ヘキサンは、作る側のメリットだけを言えば、安く油を作るにはもってこいの物質で、「これを使うとたくさん油が作れる」となりますが、きわめて有害です。

(中略)

ただでさえ熱に弱い不飽和脂肪酸は、こうして何度も高温で加熱されることで、トランス脂肪酸や、神経毒であるヒドロキシノネナールだらけの油になります。

引用:単行本(実用) ≪趣味・雑学≫ その「油」をかえなさい! / 内海聡

サラダ油の作り方の概要は上記の引用のとおりで、基本的に高温で加熱しつつ、化学薬品であるヘキサンを加えて絞り取っています。

この作り方によって、非常に質の悪い油となっています。

それではもう少し詳しく解説したいと思います。

サラダ油の作り方

参考:そのサラダ油が脳と体を壊してる / 山嶋哲盛

これがサラダ油の大まかな製造工程です。

ちなみに、サラダ油の原料としては、ごま、米、紅花、大豆、とうもろこし、菜種、ひまわり、綿実、グレープシードのいずれかです。例えば、オリーブオイルのサラダ油というのは存在しません。そして、国内のサラダ油の原料の80%は菜種か大豆が使用されていて、この2つをブレンドしたものが多いです。製品によって他の植物油がさらにブレンドされています。厳密にいえば2種類以上の原料を混ぜたものは調合サラダ油と呼ばれて「サラダ油」とは呼ばれません。しかし、商品名で『サラダ油』というと、大豆油と菜種油のブレンドした商品のことを指していることが多いです。

上記のとおり、サラダ油は、その原料の大半を占める菜種や大豆を、高温で加熱しつつ、化学薬品(ヘキサン)をいれながら油を搾り取っています。

サラダ油の油の搾り方

  • 高温で加熱して油を搾り取る。さらにヘキサンなどの化学薬品を加えて効率的に搾り取る。最終的に、ヘキサンを除去するために高温で加熱する。

サラダ油の主原料である、菜種油や大豆油は「不飽和脂肪酸」がメインなので、熱によって簡単に酸化(劣化)してしまいます。

ちなみに、ヘキサンというのは灯油の成分でもあります。

このような製造工程では、高熱処理で油を搾り取っているので、酸化した油となっています。いくらいい油でも酸化した油は、体で毒として作用します。加えてこの過程で同時に、有害なトランス脂肪酸も生成されてしまいます。

サラダ油ってそもそも何?という人は下記の記事をご覧ください。

サラダ油の原料は?【サラダ油は日本発祥!?JAS(日本農林規格)の定義】

トランス脂肪については、わかりやすく下記の記事で解説しています。

トランス脂肪酸とはトランス脂肪酸とは?図を多用してわかりやすく解説します

サラダ油は酸化している

酸化した(ダメージを受けた)脂肪は老化を加速させ、体に炎症を起こし、効果的でない細胞膜を作る。

引用:シリコンバレー式自分を変える最強の食事 [ デイヴ・アスプリー ]

サラダ油の原料としてつかわれてるものの大半は大豆や菜種です。

これらの油には不飽和脂肪酸といわれる種類の脂肪酸が多いので、非常に酸化に弱いです。不飽和脂肪酸に対して、高温で加熱して油を搾り取っているので当然ガッツリ酸化してしまっています。

言い方はよくないかもしれませんが、サラダ油は店頭に並んでる時点で腐っているといっても過言ではありません。

逆にもっとも酸化に強いのは飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸の場合、酸素が酸化によってダメージを与えられる余地がほとんどありません。下の図の不飽和脂肪酸の構造をみてもらうとわかりますが、炭素と炭素に二重結合(C=C)があるため、この部分に酸素が入りやすく酸化しやすくなります。

不飽和脂肪酸の構造

引用一部改変:筋肉大全

化学薬品(ヘキサン)が加えられている

サラダ油は、その原料の大半を占める菜種や大豆を、高温で加熱しつつ、化学薬品(ヘキサン)をいれながら油を搾り取っています。

この化学薬品(ヘキサン)で油を搾りだすときに、ビタミンやポリフェノールなどの栄養成分も流れ出してしまいます(1)。

そのため、栄養分のないただの油の塊で、その油も酸化してたり、現代人には多すぎといわれているオメガ6脂肪酸だったりで良いことは何一つありません。

ヒドロキシノネナールの発生

 コーン油や大豆油、紅花油などの植物油に多く含まれるリノール酸を加熱すると出来る有害物質が、神経細胞を破壊する「ヒドロキシノネナール」です。

このことは、米国ミネソタ大学教授であるサーリ・ツァラに―先生が2005年に米国油脂化学会で発表で発表しています。ツァラニー先生は食物・栄養科化学の専門家であって医学研究者ではありませんが、ヒドロキシノネナールは毒性が高い物質で、これによって心疾患や脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、肝臓疾患そしてガンなどが引き起こされる可能性があることを指摘しています。

引用:そのサラダ油が脳と体を壊してる / 山嶋哲盛

上記のとおり、植物油に多く含まれるリノール酸を加熱するとヒドロキシノネナールが発生します。ツァラニー先生の実験では、218℃の加熱で5分後にはヒドロキシノネナールが急上昇して、その後30分間は上昇し続けたとのことです。

冒頭のほうでも説明したように、大手製油メーカーのサラダ油の製造工程では高温(200~250℃)に加熱しております。ですのでバッチリとヒドロキシノネナールが発生しています。

サラダ油の油の搾り方

  • 高温で加熱して油を搾り取る。さらにヘキサンなどの化学薬品を加えて効率的に搾り取る。最終的に、ヘキサンを除去するために高温(200~250℃)で加熱する。

このヒドロキシノネナールは、心疾患や脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、肝臓疾患、そしてガンの原因となるそうです。

スーパーでたたき売りされているようなサラダ油、キャノーラ油、大豆油などは購入しないほうがよさそうです。

トランス脂肪酸の発生

サラダ油を作る際に高温で熱しますので、その過程でシス型の不飽和脂肪酸が、トランス脂肪酸に変性してしまいます。

トランス脂肪酸の有害性は皆さんご存知だと思います。

トランス脂肪酸については下記の記事でわかりやすく解説しています。

トランス脂肪酸とはトランス脂肪酸とは?図を多用してわかりやすく解説します

サラダ油が危険な理由

サラダ油が危険な理由

  • ガッツリ酸化している
  • 製造過程でビタミンやポリフェノールが除去されてる
  • ヒドロキシノネナールの発生
  • トランス脂肪酸の発生
  • オメガ6脂肪酸が多い

大手製油メーカーのサラダ油の作り方を知ることで、スーパーに並んでるサラダ油がいかに危険な油であるかがわかったと思います。

サラダ油が危険な理由は上記でまとめていますが、これだけダメな理由を知ってしまうと炒め物にサラダ油を大量に使って料理、なんてやる気が起きなくなったと思います。

最後にオメガ6脂肪酸について簡単に触れたいと思います。

現代人はオメガ6脂肪酸を摂りすぎているというのは有名な話ですが、スーパーの店頭で並んでいるような大豆油や菜種油、これらを原料にしているサラダ油やキャノーラ油は「多価不飽和脂肪酸の一種であるオメガ6脂肪酸」が多く含まれています。とくに外食が多い人ほどオメガ6脂肪酸が多く摂りがちです。

スーパーで安価で売られている植物油にはオメガ6脂肪酸が半端なく多いので、積極的に使う必要はありません。

ですので、健康的な脂質を摂るためにまずすべきことは、サラダ油やキャノーラ油、大豆油などの油をやめて、魚などに多く含まれているオメガ3脂肪酸をしっかり摂ることです。

オメガ3脂肪酸ってなに?という方は下記の記事をご覧ください。

不飽和脂肪酸の種類(一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸)オメガ3脂肪酸とはなんですか?わかりやすく解説してみた

 

というわけで今回は以上です。サラダ油の作り方を通して、サラダ油の危険性をまとめてみました。

 

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