こんにちは、臨床工学技士の秋元です。
今回は、透析の時におけるファウリングとはなんなのかについて解説します。
ファウリングとは?透析の時に聞く用語解説
透析の時におけるファウリングとは、患者さんの血液中に含まれるタンパク質などが、ヘモダイアフィルタなどの血液浄化器内の中空糸に堆積または中空糸の細孔の目詰まりのことです。
ファウリングの改善
画像引用:土谷健他,I-HDFの特徴と適正な治療条件,臨床透析 2023 Vol.39 No.5
透析中の除水による濾過などの影響によって、中空糸の細孔に上の図のように大きな分子量のタンパク質が堆積し、大分子量タンパク質による濃度分極層ができます。この影響で、低分子量蛋白は反発を受けます。
しかし、逆濾過補充をおこなえば、大分子量タンパク質による濃度分極層が破壊され、ファウリング減少が改善します。
つまり、膜(ヘモダイアフィルタ)の洗浄効果があります。それによって、溶質の除去効果が上がることが期待されます。
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