血液透析器(ダイアライザ)と血液透析濾過器(ヘモダイアフィルタ)の膜の種類について

こんにちは、臨床工学技士の秋元です。

慢性腎不全や急性腎不全の患者に対して使われる血液浄化器には主に以下の2つがあります。

  1. 血液透析器(ダイアライザ)
    →血液透析で使用
  2. 血液透析濾過器(ヘモダイアフィルタ)
    →血液透析濾過で使用

本記事では、これら血液浄化器の膜の種類を紹介します。

血液透析器(ダイアライザ)の膜の種類について

血液透析で使用する血液透析器(ダイアライザ)の膜の種類を下の表にまとめます。

セルロース系CTA
(セルローストリアセテート)
合成高分子系PS
(ポリスルホン)
PES
(ポリエーテルスルホン)
PMMA
(ポリメチルメタクリレート)
EVAL
(エチレンビニルアルコール共重合体)
PAN
(ポリアクリルニトリルとメタリルスルホン酸ナトリウム共重合体)
PEPA
(ポリエステル系ポリマーアロイ)

透析医学会の調査によると、血液透析器(ダイアライザ)の膜の種類は、PS膜が50.7%、CTA膜が20.1%、PES膜が11.1%、PEPA膜が7.8%、PMMA膜が5.4%となっています(1)。

血液透析濾過器(ヘモダイアフィルタ)の膜の種類

血液透析濾過器(ヘモダイアフィルタ)は、血液透析濾過をおこなう血液浄化器です。

セルロース系CTA
(セルローストリアセテート)
合成高分子系PS
(ポリスルホン)
PES
(ポリエーテルスルホン)
PEPA
(ポリエステル系ポリマーアロイ)

透析医学会の調査によると、血液透析濾過器(ヘモダイアフィルタ)の膜の種類は、PS膜が67.5%、PES膜が13.7%、CTA膜が6.7%、PEPA膜が6.1%となっています(1)。

 

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