腎臓の働き

こんにちは、臨床工学技士の秋元です。

本記事では、腎臓の働きについてまとめます。

腎臓の働き

腎臓の働きは主に以下のとおりです。

  1. 水分の調節
  2. 老廃物の排泄
  3. 電解質のバランスを保つ
  4. 血液を弱アルカリ性に保つ
  5. 造血刺激ホルモンの分泌
  6. ビタミンDの活性化
  7. 血圧の調節

健康な人の場合、心臓から1分間に5Lの血液が送り出されています。そのうち、1/4~1/5もの血液が腎臓に流れ込んでいて、腎臓は体内でも大量の血液が集中する臓器です。

水分の調節

腎臓は体液の量の調節をおこなっています。

例えば、水分を大量に摂取すると薄い尿がたくさん出ます。逆に、水分を制限すると、濃い尿が少ししか出ません。このように、腎臓は体内の体液の量を、尿の排出量によって調節しています。

老廃物の排泄

腎臓は、尿素やクレアチニンなどの老廃物を体外に排出します。

体内にこれら老廃物が溜まりすぎると尿毒症と呼ばれる様々な症状が現れます。

電解質のバランスを保つ

腎臓は体液の電解質の濃度を一定に保つように調節をおこなっています。

体液の電解質の濃度を一定に保つことは、細胞が生きていくために非常に重要です。ちなみに、人間の細胞外液の電解質濃度は、数十億年前に生命が誕生した当時の海水の組成に似ているといわれています。

体液には水分のほかに、電解質が含まれています。おもな電解質には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどがあります。

血液を弱アルカリ性に保つ

私たちの体内では、代謝に伴って「酸(H+)」がつくられます。[余分な酸(H+)」は、腎臓から尿として体外へ排出しています。あるいは、酸(H+)」を中和する重炭酸イオン(HCO3-)を近位尿細管から再吸収し、体内をアルカリ性に傾けています。

これらによって、体液のpHを弱アルカリ性である一定の範囲(7.35~7.45)に保っています。

pHはH+の濃度によって決まり(pH=-log[H+])、0~14で表されます。pH7.0を中性として、7.0以下を酸性。7.0以上をアルカリ性といいます。
血液のpHは7.4±0.05(7.35~7.45)の弱アルカリ性です。

造血刺激ホルモンの分泌

腎臓はエリスロポエチンを産生して、赤血球産生を増加させています。

エリスロポエチンは、骨髄の造血幹細胞に働きかけ、赤血球産生を亢進させます。

ビタミンDの活性化

腎臓はビタミンDを活性化させて、腸からのカルシウムの吸収を促進するとともに、腎臓からのカルシウムの再吸収を促進しています。

ビタミンDは、肝臓における水酸化を受けたあと、腎臓の近位尿細管において活性型ビタミンDにかわります。

血圧の調節

腎臓は血圧を調節するホルモンである、レニンとプロスタグランジンを分泌しています。

  • レニン:血圧を上昇させます。
  • プロスタグランジン:血圧を低下させます。

 

というわけで今回は以上です。

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